2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧
今月号はスゴい!表紙をアレントが飾り、特集は「民主主義の教科書」に、評論に至っては、話題沸騰中の「韓国人は司馬遼太郎をどう読むか」、さらに「アラン・レネ試論」。それだけにとどまらず、エセーには荒木優太と、「ベケットの映画、ドゥルーズの映画…
パラパラとめくって気になること一点。旧版の参考文献では丸山眞男の「科学としての政治学」が挙げられていたけれど、第2版では挙げられていない。それが本文にどう影響しているのか、読んでのお楽しみである。以上
いまさらながら思うけれど、「大日本」というネーミングセンスはどうなのだろう。私が小学二年生のときに、世界で一番大きなクジラの名前は何かと問われて、「大クジラ」と答えたことを思いだす。それぐらい単純過ぎやしないか。 さて、本書は岸信介と朴正…
「世界は美しい」という背表紙に慰められる。しかし、表紙には残酷な言葉が続く、「世界は美しい。そしてこの外には救いはない」と。 私はつい最近まで『カミュなんて知らない』人間だった。いやカミュと言えば、アルベール・カミュではなく、セイン・カミ…
私はどうやら勘違いしていたらしい。当事者主体、当事者主体と言う割には、当事者無視が甚だしい人々。一体これはどうしたわけか。 彼らのいうトウジシャは当事者ではなかった。統治者だったのだ。統治者主体を彼らはずっと言っていたのだ。日本語ってムズ…
訳者千葉雅也の師であり、フランス哲学から中国哲学まで手がける「ヤバさ」全開の中島隆博がその誕生を言祝いだのが本書である。 背表紙の帯には「事物それ自体の思考へ」とある。それは「事物それ自体を思考する可能性があるということの証明」らしい。カ…