本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

先崎彰容『違和感の正体』(新潮新書)という本

    思考は違和感から始まる。世界は私と調和していない。いやそもそも私が私自身と調和していないから思考を始めるのかもしれない。
    思考を始めるのだろうか、思考が始まるのだろうか。違和を感じるだけでは、思考するのに足りない。違和感に違和に感じること、違和感に距離を持つこともまた思考が始まるのに必要なことかもしれない。
    丸山眞男は「違和感」ではなく、「異和感」を用いた。異和とは、異なりとは他者の別の謂いである。思考は他者と共に始まる。
以上