本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

佐藤雅美『知の巨人 荻生徂徠伝』(角川文庫)という本

    本書を書店で見つけられなかった。角川文庫の棚にはなかった。どこにあったかというと、時代小説の棚だった。だから、時代小説を買ったのは初めてかもしれない。
    さて本書はハードカバーのときから注目していた。参考文献には、丸山眞男の『日本政治思想史研究』はもちろんのこと、平石直昭、島田虔次、吉川幸次郎の著書まで。さすがに子安宣邦、相良亨はいなかったが。
    文庫化にあたって、解説を政治学者の宇野重規が書いている。著者は直木賞作家。これはもう買うしかない。
    荻生徂徠といえば、伊藤仁斎にファンレターを送って無視され、憤慨したそうな。

以上