本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書)という本

    本書はいまだ買ってない。なぜかといえば、まだ刊行されていないからである。買ってもまだ読まない本について書いているのだから、まだ買ってない本について書いても同じことだ。
    著者の批評は夏目漱石などの文学作品を論じることから始められ、マルクス柳田國男にまで及ぶ。「対象が何であれ、書かれたものであるならば、それに関する批評は文学批評である」という境地。それは本書に即して言えば、憲法を論じることが文学批評だということだ。小説などの文学作品を俎上にのせるように、憲法を作品として、テクストとして批評する本書を楽しみにしている。

以上