本買うゆえに我あり

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保坂展人『相模原事件とヘイトクライム』(岩波ブックレット)

    事件からちょうど5カ月目を迎える今月26日に津久井やまゆり園の献花台は閉じられるそうだ。
    事件後の報道にはやはり違和感があった。それは事件そのものだけでなく、施設では19歳から70歳までの人が集団生活しているということに誰も突っ込まなかったように思う。これが障害者でなければ、うさんくさい施設として見られるだろうに。
    容疑者が元職員だったことから、優生思想で片づけられない部分があるのではないかと思う。支援者が加害者になるのは、今回に限らず、親による障害児殺しもある。こうした暗さをもっと見つめなければならない。
    本書の著者は世田谷区長。なぜと思うけれども、非当事者がこうして関わるのは運動の成果であり、永遠の課題だろう。いずれにせよ、七尾養護学校事件も扱った岩波ブックレットだから期待している。

以上