本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

磯崎新『日本建築思想史』(太田出版)という本

    磯崎新と聞いて、マーマレードボーイを思い浮かべる人がいた。なんでも登場人物の一人が建築家を志しており、磯崎新はその憧れなんだとか。
    本書のタイトルは、『日本/建築/思想/史』である。こうしたタイトルを見ると、丸山眞男を思い浮かべずにはいられない。丸山は「日本の思想」で、日本の思想は軸がないためにことを自己を位置づけることがないと嘆いていたが、磯崎はそれを知ってか知らずか、自身を1970ー1995に位置づけているようだ。思想史の名にふさわしい一冊のようだ。

以上