本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

アインシュタイン/フロイト『ひとはなぜ戦争をするのか』(講談社学術文庫)という本

    いま話題の石田純一は昨年夏のデモに参加した際、「戦争は文化ではない」と言って人々の耳目をさらった。この発言はかつての自身の発言とされた「不倫は文化だ」のパロディであり、彼のユーモアを余すところなく存分に披露した。 
    しかし「戦争は文化ではない」という発言に近いことをかつてフロイトアインシュタインに向けて綴った。それが本書だ。いわく「文化の発展を促すものはすべて、戦争に立ち向かうことにもなるのだと言えます」。つまり「反戦争は文化だ」。
    内村鑑三日清戦争に当初は賛成したものの、戦後に批判している。その批判のなかで、戦争勝利によって得たものといえば伊藤博文は妾でも増やしたことぐらいではないかと揶揄した。内村には妾と不倫とは同じことだったのだろう。だとすれば、不倫も文化ではないかもしれない。

以上