吉永和加『〈他者〉の逆説』(ナカニシヤ出版)という本
帯文から、他者論を推し進めたら宗教に回帰するという逆説を妄想してみた。以下妄想。
他者とは、端的に言って、私にはよくわからないものということである。理解できるものは、自己に属すのであって他者ではない。しかしなぜわからないものがあるのか。
それは宗教、いや神と関係あるように思う。昔からよくわからないものはあった。しかし神を通じて意味を与えた。神を通してつながった。
他者論が逆説的に宗教に回帰するのは、他者を理解したい、つながりたいということなのではないだろうか。
日本においてそうした他者の契機を見いだすとすれば、天を不可知とした伊藤仁斎だろうか。
以上妄想終わり
以上