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本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

大塚英志『二階の住人とその時代』(星海社新書)という本

    友人からの誕生日プレゼントで500頁もある本書をもらった。一体何を考えているのか。本の海を漂う私に本をプレゼントするとは、勇気ある友人だと思う。副題は「転形期サブカルチャー私史」、オタクである著者についての自伝だろうか。
    二階とは、一戸建てということであろうか。親が購入した一戸建ての二階を占拠し、我が世界と化していく過程にその時代の痕跡が刻みこまれているということだろうか。
    私はサブカルチャーにはサッパリである。子どものころから民放のメジャーなアニメを見ていたぐらいで、語れるほど入れ込むことはなかった。私以外の家族はアニメは子どもが見るものとの観念が未だ拭えない旧式である。私は決してオタクではない。これはオタクへの尊敬から言っているのである。あんなに夢中になって語れるものがあるのは羨ましいのである。
    思想家鶴見俊輔は『寄生虫』を勧められて読んだところ、夢中になって徹夜で読んだとか。批評家柄谷行人は寝る前に哲学書を読むと興奮して眠れなくなるので、『こち亀』を枕元に置いているとか。かくいう私は『ハガレン』の最終巻で、弟が自身の魂と兄の腕を等価交換する場面を読んで、全私が泣いている、絶対それ等価じゃないだろうとツッコミつつも。

以上