本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

安西信一『ももクロの美学』(廣済堂新書)という本

    副題は「〈わけのわからなさ〉の秘密」。モノノフの著者がももクロの魅力を語った本なのだろう。
    帯文には「偶然必然えるエビぞりジャンプ」とある。たしかにあのレッドのエビぞりジャンプには私も見惚れたことがある。ももクロはみんな動く動く。汗にまみれるまみれる。従来のアイドルらしからぬエネルギーを感じる。
    アイドルに不可欠なもの、それはビジュアル。しかし外国のアイドルに比べると、日本のアイドルのビジュアルは少女と形容していいほどに幼い。ももクロも例外なく日本的アイドルを体現している。
    ももクロの魅力は、日本的アイドルでありながらも、従来のアイドルとは異なるところにあるということだろうか。
    こう述べてみても、やはりももクロの〈わけのわからなさ〉は解消されないだろう。

以上