本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

2016-03-20から1日間の記事一覧

柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書)という本

本書はいまだ買ってない。なぜかといえば、まだ刊行されていないからである。買ってもまだ読まない本について書いているのだから、まだ買ってない本について書いても同じことだ。 著者の批評は夏目漱石などの文学作品を論じることから始められ、マルクスや…

大塚英志『社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門』(角川EPUB選書)という本

私は著者の民俗学者としての顔しか知らなかったが、友人から『物語の体操』をもらって、まんが原作者として知られていることを知った。その著者による日本民俗学の祖、柳田國男の入門書だったら魅了されないわけがない! またタイトルにある「社会をつくれ…

柴田元幸翻訳・木村草太法律用語監修『現代語訳で読む日本の憲法』(アルク)という本

日本国憲法の英文版を現代語訳した本だが、超がつくほど豪華!まず翻訳者は、現代アメリカ文学の旗手にして、村上春樹の友人である柴田元幸!法律用語監修は、やはり憲法学の旗手にして、趣味の将棋が嵩じた「将棋で学ぶ法的思考・文書作成」も講じている木…

上岡伸雄『テロと文学』(集英社新書)という本

タイトルを見てピンと来た。本になったのかと。注目していた論文から書籍が産まれるのはただただ嬉しい。即買った。 注目していた論文とは、2011年10月号の『世界』に掲載された「9・11後、アメリカ文学は何を語りうるかー『自分たち』と『他者』の間」。9…

片山杜秀『国の死に方』(新潮新書)という本

著者には本書の他に『近代日本の右翼思想』、『未完のファシズム』という著作もあり、これらの書からは思想史研究者としての顔を知ることができる。しかし私が最初に出会った著者の顔はそれではない。 毎週日曜日が待ち遠しい。休日だからではない。新聞に…