本買うゆえに我あり

買っただけで満足して何が悪い‼︎

2016-03-13から1日間の記事一覧

安冨歩『満洲暴走 隠された構造』(角川新書)という本

これを手に取ったのは、テーマと著者によるところが大きい。著者の安冨歩は『「満洲国」の成立』で日経・経済図書文化賞を受賞している。それを踏まえた新書だから、内容も値段もお得でないわけがない! しかし著者を知ったのは『生きる技法』。その帯には…

大野裕之『チャップリンとヒトラー』(岩波書店)という本

なぜ手に取ったかといえば、チャップリンの有名過ぎる映画『独裁者』を巡って論じているためである。 私と『独裁者』との出会いを介したのは、日本政治思想史家の丸山眞男の論文「現代における人間と政治」だ。論文の冒頭に繰り広げられる『独裁者』解釈が…